小学校の授業でも2020年にプログラミング教育が必修化されました。学校で学ぶだけではなく、ぜひ学校外でも学びたいお子さん、学ばせたい保護者の方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は小学生が独学でプログラミング学習を身につける方法をご紹介します。この記事を読めば小学生でも独学でプログラミングを楽しく身につけるヒントになります。ぜひ最後まで目を通してみてください。
小学生でもプログラミングは独学できる?
小学生の子供でも、独学でプログラミングを身につけることは可能です。最近ではWeb上にプログラミングの無料教材やアプリが多く、独自に学びやすい環境が整っています。
プログラミングといえば、C言語やPython、Javaなどの「プログラミング言語」を思い浮かべますよね。これらはアルファベットや記号などのテキストを駆使してプログラムを記述するため、子供にはハードルが高いと言われています。
子供であれば、まずは「ビジュアルプログラミング言語」を使用してプログラミングするサイトやアプリで学んでみるのがおすすめです。
ビジュアルプログラミング言語とは、図形やイラストなど視覚的にわかりやすいものを組み合わせたもの。ゲーム感覚でプログラミングができるので楽しみながらプログラミングの考え方が学べます。
小学生でも独学&無料でプログラミングを身につけられる理由
小学生が独学でプログラミングを身につけるのであれば、最初は費用をかけずに、Web上の無料プログラミング学習サイトやアプリを利用することをおすすめします。
不明点があっても、解決策をWebで検索したり、You Tubeを見たりすれば解決でき、理解できるでしょう。
まずは無料プログラミング学習サイトやアプリを利用して自宅で学んでみましょう!
小学生の子供向けおすすめの無料学習サイト3選
小学生の子供がプログラミングを独学する際に活用できる無料学習サイト3選をご紹介します。
- プロゲート
- ドットインストール
- アワーオブコード
それぞれ概要を説明します。
1.プロゲート(Progate)
プロゲートはプログラミング言語を使って本格的にプログラムを作成してみたい人におすすめのサイトです。有料版もありますが、無料版だけでも18レッスン受講できます。
- Webページの見た目を作る(HTMLやCSS初級編)
- 基本的なコードの書き方を学ぶ(JavaScriptやRuby、Pythonなど)
といった内容を学べますよ。
まずスライドで学習し、その後、実際にコードを書いていきます。正解すればレベルが上がるのでゲーム感覚で楽しめます。無料版をひと通りやり終えて、さらに学習レベルをあげたいなら有料版に登録してみましょう。
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2.ドットインストール
ドットインストールも色々なプログラミング言語を学べるサイトです。無料版と有料版があります。
内容は以下の通りです。
- シンプルなWebサイトを制作する(HTMLやCSS初級編)
- Webサイトに動きをつける基本的なコードの書き方を学ぶ(JavaScriptやPHPなど)
ドットインストールの学習方法は、1回約3分間の解説動画を見ながらコードを書く実践型。サイトやアプリケーションを作りながら学んでいきます。1回が短時間で取り組めるので、すきま時間でコツコツと続けられますよ。
無料版では6,000本を超える動画のうち、約370本を視聴できます。
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3.アワーオブコード(Hour of Code)
アワーオブコードは世界一億人以上の生徒が学んでいるコンピューターサイエンスのサイトです。60種類以上の教材で就学前〜中学生以上の幅広い年齢層で楽しめますよ。
教材の内容は以下の通りです。
- 指示を表す文字が書かれたブロックを組み合わせてプログラミングを学ぶ教材(ビジュアルプログラミング言語)
- プログラミング言語を使用してコードを書いて学ぶ教材(JavaScriptやPythonなど)
教材には「スターウォーズ」や「アナと雪の女王」などのキャラクターが登場するものもあります。好きなものを選んでぜひやってみましょう。
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小学生の子供向けプログラミング学習アプリ4選
次に小学生の子供向けのプログラミング学習アプリをご紹介します。
- スクラッチ
- スプリンギン
- ビスケット
- プログラミングゼミ
1.スクラッチ(Scratch)
スクラッチ(Scratch)はScrach財団とアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)メディア・ラボが開発した無料教育サイトです。初心者にもわかりやすいビジュアルプログラミング言語でプログラミングを学べます。スクラッチは、文部科学省もプログラミング研修教材として紹介するサイトになります。
使い方や特徴は以下の通りです。
- 指示を表す文字が書かれたブロックでプログラミングする(ビジュアルプログラミング言語)ブロックには「こんにちはと言う」や「10歩動かす」などの指示が書かれている。
- ブロックをいくつも組み合わせて、自分で設定したキャラクターにプログラミングし、その通りに動かす。
これを応用させて、アニメやゲームを作ることも可能です。楽しく学べる、世界的にも人気のあるサイトです。
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2.スプリンギン(Springin)
スプリンギンはわかりやすいビジュアルプログラミング言語を使って、プログラミングする無料のアプリです。スマホやタブレットにアプリをダウンロードして使用しましょう。
使い方や特徴は以下の通りです。
- 文字が書かれたブロックではなく、自分で書いた絵に、指示を絵にしたアイコン(ビジュアルプログラミング言語)を組み合わせてプログラミングしていく。文字がないため未就学児でも操作可能。
- 作った作品をアプリ内のマーケットで売買できる。売買といっても実際のお金を課金するのではなく、アプリ内だけで使える「コイン」を使用する。このコインはアプリ起動時のボーナスと自分の作品が売れたときに入手できる。
アプリ内のマーケットで、どうやったら自分の作品が売れるかを考えるようになります。そのため、ビジネス感覚も学べますよ。
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3.ビスケット(Viscuit)
ビスケットも簡単でわかりやすいビジュアルプログラミング言語です。スクラッチと同じく、文部科学省がプログラミング研修教材として紹介しています。
使い方や特徴は以下の通りです。
- 自分で描いた絵を「メガネ」というビスケット独自のツールに当てはめて動きを作っていく。(ビジュアルプログラミング言語)文字の読み書きに不慣れな未就学児でも操作可能。
- アニメやゲーム・絵本などを作ることができる。
基本的な仕組みは単純ですが、組み合わせ次第で複雑な作品を作ることができます。
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4.プログラミングゼミ
プログラミングゼミもビジュアルプログラミング言語を使用した、小学生向けのプログラミング学習アプリです。
使い方の特徴は以下の通りです。
- 自分でキャラクターを描いて、写真を取って取り込む。
- 指示を表す文字が書かれたブロック(ビジュアルプログラミング言語)を組み合わせてプログラミングしてキャラクターを動かす。
- ゲームなどが作れる。
プログラミングゼミは、小学校の授業でも使用しやすいように、指導案や実践例のガイドも公開されています。保護者の方もこの指導案を利用して、お子さんの学習のサポートが可能です。
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小学生がプログラミングを独自に学ぶ時の注意点
小学生がプログラミングを独学するときに気をつけたい点は、挫折する可能性です。
プログラミング学習サイトやアプリを使用し不明点があればWebで検索したり、You Tubeを見て解決しようとするでしょう。ところがプログラムにエラーが出たとき「何が悪いのかがわからない」この様なことも多くあります。
この様な問題が頻発すると学習が止まってやる気を失い、プログラミングに興味を持っても学習をあきらめてしまう残念な結果になりかねません。
独学でプログラミングを身につける場合、ひとりで学べる内容には限界があります。初期の学習が順調に進んだとしても、今度はつまらなく感じて学習をやめてしまう可能性もあります。
お子さんにそのような傾向が見られたら、挫折したり、興味を持たなくなるその前に、スクールに行くことを検討してみてはいかがでしょうか。
教えてくれる先生方はプロフェッショナルな人材なので、どんな質問にも的確に答えてくれます。
どこのスクールも無料体験ができるので、実際に体験するのがおすすめです。
プログラミング知識を深めたい小学生向けおすすめスクール5選
子供の「わからない」「もっと知りたい」を満足させたい!
プログラミングへの興味と可能性をもっと引き出すために、スクールに行くことを検討するなら、まずは、無料体験に参加してみましょう。どのスクールも、倫理的思考ができること、意欲的に学ぶことなどを目標に掲げています。
おすすめのスクールを5つご紹介します。
- キュレオ(QUREO)
- コードアドベンチャー
- プログラボ
- デジタネ プログラミング教室(旧 D-SCHOOL)
- HALLO
1.キュレオ(QUREO)
キュレオはサイバーエージェントグループが開発・運営しています。プログラミングの基礎から本格的なコードの書き方まで身につきます。
内容は以下の通りです。
- 個別指導で小学生から学べる。
- ビジュアルプログラミングコースではゲームを作りながらプログラミングの基礎を学ぶ。
- テキストプログラミングコースではホームページやゲームを作りながら、JavaScriptを中心に本格的なプログラミング言語を学ぶ。
パソコンやタブレットの基本操作から学べるので初心者でも安心です。
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2.コードアドベンチャー
コードアドベンチャーは、大人気ゲーム「マインクラフト」を使って学習します。ブロックを積み重ねて色々なものを創造し、自分の世界を構築していくゲームです。
内容は以下の通りです。
- 個別指導で小学校1年生からを対象年齢の想定としている。
- 初級~中級~上級はビジュアルプログラミングで、世界を創造しながら少しずつレベルアップしていく。
- JavaScriptクラスはテキストプログラムのJavaScriptで学習する。
専門の知識のあるスタッフが、個人に合わせた映像教材を用意してサポートしてくれます。
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3.プログラボ
プログラボは、ロボット教材の「教育版レゴ®マインドストーム®EV3」とビジュアルプログラミング言語の「micro:bit(マイクロビット)」を使用します。
内容は以下の通りです。
- ビジュアルプログラミング言語でプログラミングを行い、ロボットを動かす仕組みを理解する。
- ビギナーコース・スタンダードコースⅠ・スタンダードコースⅡ・アドバンストコースⅠがある。
- 集団指導で年長から学べる。
思い通りに動かすにはどうしたらいいか、子供自身が考え、実行することを学びます。
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4.デジタネ プログラミング教室(旧 D-SCHOOL)
デジタネ プログラミング教室は、楽しく学ぶための学習コンテンツを提供しています。小学生〜高校生まで対応しています。
内容は下記の通りです。
- ビジュアルプログラミングでは、マインクラフトを使って学習するコースと、スクラッチを使って学習するコースがあります。
- テキストプログラミングではRoblox(ロブロックス)を使ったゲーム制作の学習ができ、レベルアップが可能です。
作品をSNSコミュニティに公開したり、コンテスト開催や検定試験で、実力を試したりできます。良い評価が得られるとモチベーションが上がりますね。
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5.HALLO
HALLOは「Playgram」というビジュアルプログラミング教材を採用しています。
内容は以下の通りです。
- ビジュアルプログラミング言語で、ストーリーに沿って進めていきながらプログラミングし、基礎を学ぶ。
- キャラクターが学習ガイドをしてくれ、自分でオリジナルの世界をフィールドに作っていく。
- レベルアップしたらコードを書いてゲームやアプリを作る。
HALLOでは、子供が社会で活躍するために必要な4Cを育てます。4Cとはコミュニケーション(伝える力)、コラボレーション(強調する力)、クリティカルシンキング(疑問を持つ力)、クリエーティビティ(創造する力)のことです。
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まとめ
小学生が独学でプログラミングを身につけるときに、注意したい点や無料で学習できる方法をご紹介しました。お子さんがプログラミングに興味を持ったら、保護者はできる限りのサポートをしてあげたいもの。
まずは、無料学習サイトやアプリを活用して、プログラミングに慣れ親しむことを目標に勉強しましょう。
解決方法がわからないときや、より高い目標が芽生えレベルアップを目指したくなった時に、プログラミング教室を検討するのも良いですよね。
今、何が必要なのかを見極め、楽しくプログラミングを学べるタイミングを逃さないように、お子さんの学習を見守りましょう。